● HPV感染が発症に関わるとされる臨床研究
子宮頸がん、子宮膣がん、甲状腺がん、唾液腺がん、食道がん、肛門がん、直腸がん、上顎洞がん、
口腔がん、咽頭がん、舌がん、コンジローマ、皮膚乳頭腫等
● HPVワクチンの研究
● HPVが関与する疾患の発症リスクの疫学研究
ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus : HPV)は100種類以上の遺伝子タイプが報告されており、この感染が以下の疾患に関与していると報告されております。
特に子宮頸がんに関しては多くの研究が報告され、がん発症に関与するハイリスクタイプとローリスクタイプに分類されています。HPVに感染しても自然消失する場合がほとんどですが、ハイリスクタイプHPVに感染した細胞の一部はがんに進行します。
本品は遺伝子タイプ特異的な「マルチプレックス PCR」と、蛍光ビーズによる多項目同時測定を可能にする「Luminex® テクノロジ―」を組み合わせたPCR-rSSO法により、HPV遺伝子タイプ31種類を高感度に同時検出可能です。
検出にはLuminex®を使用します。96検体、それぞれの遺伝子タイプを1枚の96穴プレートで一括測定することが可能です。
インターナルコントロール(β-グロビン遺伝子)も同時に測定されますので、結果の正確性を推測できます。
ウラシルDNAグリコシラーゼを使用することで増幅産物のキャリーオーバーコンタミネーションを防止します。
HPV | β-グロビン | 判定 | 解説 |
非検出 | 非検出 | 判定不可 | 増幅または検出で問題が発生している可能性があります。 |
非検出 | 検出 | HPV非検出 | 本キットで検出可能なHPVは検出されませんでした。※1 |
検出 | 非検出 | 再検査 | 増幅または検出で問題が発生している可能性があります。 |
検出 | 検出 | HPV検出 | その他の遺伝子タイプの存在は否定できません。※2 |
※1:測定に用いられるウイルスDNA量が検出感度以下の場合は検出できない場合があります。また、HPVは変異を起こすことが考え
られます。
本試薬で使用しているプライマーおよびプローブと異なる配列を有するHPVが存在した場合には検出できない場合や、誤ったタイ
プと判定される場合があります。
※2:本キットで検出できない遺伝子タイプがあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の遺伝子タイプ判定用キット「GENOSEARCH™ HPV 31」を用いた検査は、下記の検査センターでも受託可能です。
検査センター名 |
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株式会社LSIメディエンス 株式会社 保健科学研究所 |
DNA抽出 |
※抽出DNAの精製度は、遺伝子増幅および検出に影響を及ぼすため、遺伝子検査用の市販キットを使用してください。A260/A230が2.0以上、A260/A280が1.6以上のDNAを10~20 ng/µLに調整したものを推奨します。 |
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PCR |
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検出 |
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解析 |
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その他 |
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※ ジェノサーチ\GENOSEARCH™はMBLの登録商標です。登録番号:第5045690号
※ UniMAG™はMBLの登録商標です。登録番号:第5521789号
※ Luminex®はLuminex社の登録商標です。
※ GeneAmp®はApplied Biosystems社の登録商標です。
Code No. | GS-B0601 | 包装単位 | 96 tests |
測定原理 | PCR-rSSO法 | 貯蔵方法 | -15℃~-35℃ |
セット品 | |||
関連製品 |
区分 | 研究用試薬 |
備考 | この試薬は、解析ソフトウェア(Luminex® 解析ソフトウェア UniMAG™ v2)を使用して判定します。 |
参考文献 |
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分野 (測定項目) |
遺伝子 ( HPV遺伝子型判定 ) 感染症 ( HPV遺伝子型判定 ) |