ジェノサーチ™ ABO 冷凍

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赤血球ABO遺伝子タイピング

◎ xMAP®(Luminex®)テクノロジーにより、ABO遺伝子をハイスループットにタイピング
◎ 血清学的判定では不明となるABO亜型の研究(cisAB型の識別が可能)
◎ ジェノサーチ™ HLA Ver.2と同じプロトコルで操作可能

測定意義

 赤血球ABO型の不一致間輸血は、赤血球凝集反応による輸血後溶血性副作用の原因となるため、輸血において、ABO型の判定は最も重要となります。
 ABO型を判定する方法として、血清学的判定と遺伝子型判定がありますが、血清学的判定では抗血清による「オモテ試験」、パネル抗原による「ウラ試験」が行われていますが、両試験で結果が一致しない場合にはその原因を精査する必要があり、遺伝子型判定方法では、血清学的方法より多くのABO型を判別することが可能です。しかしながら、これまでの遺伝子型判定方法は、検査方法が統一されていない、明瞭な判定が得られない、一度の測定で少数検体しか測定できない、などの課題がありました。
 本製品は、赤血球ABO遺伝子型のうち血清学的検査にて判定できるメジャーな型の判定だけでなく、出現頻度が稀な亜型の明瞭なタイピングが可能です。複数の遺伝子領域を1チューブで同時に増幅するMultiplex-PCR 技術を用い、また検出方法に最大100種類の変異を同時に検出可能なxMAP®(Luminex®)技術を採用することでハイスループット化を実現、24検体を約3時間で判定可能です。

測定原理


 抽出したゲノムDNAを鋳型として、ビオチン標識した特異的プライマーでABO遺伝子のエクソン6と7を増幅し、その増幅産物を、蛍光ビーズに固相した特異的なプローブとハイブリダイズさせます。次に、蛍光標識タンパク質であるSA-PE(フィコエリスリン標識ストレプトアビジン)とビーズ・PCR 増幅産物複合体を反応させ、PCR 増幅産物を蛍光標識した後、Luminex® 100/200™システムにより、蛍光ビーズとフィコエリスリンの蛍光を測定し、専用ソフトウェア(UniMAG™)により、ABO遺伝子型を判定します。

プローブの設定位置

プローブの設定位置

UniMAG™を用いた判定

HLA、HPA、その他キットと同じソフトが使用可能。
UniMAG™を用いた判定
Luminex®解析ソフトウェア UniMAG™のThreshold Editor機能を使用し、データをグラフ化できます。左の数値データをダブルクリックするだけで表示できます。
陽性; 緑色、陰性; 桃色、青点線; カットオフ値。

測定フロー

測定フロー

判定可能なアレル(38種類)

A1 A101, A102, A104, A105, A106
A2 A201, A202, A203, A204, A205, A206
A3 A 301
Ax Ax01, Ax02, Ax03, Ax04
Ael Ael02
cisAB ABO1cs, ABO2cs, ABO03cs, ABO4cs
B(a) B(A)01, B(A)03, B(A)06
B B101, B102, B103, B1V1
B3 B301, B302
A1B3 B306
Bx Bx01
O O01, O02, O03, O05, O06, O09


※ xMAP®、 Luminex®はLuminex社の登録商標です。
Code No. GS-A0701 包装単位 24 テスト
測定原理 PCR-rSSO法 貯蔵方法 -15℃~-35℃
構成品 マスターミックス、Taq DNAポリメラーゼ
セット品
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区分 研究用試薬

備考 この試薬は、解析ソフトウェア(Luminex® 解析ソフトウェア UniMAG™ v2)を使用して判定します。

分野 (測定項目) 遺伝子 ( 赤血球ABO遺伝子型判定 )