ステイシア MEBLux™テスト Scl-70

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抗ENA抗体検査試薬

抗ENA(Extractable Nuclear Antigen)抗体の一つである抗Scl-70抗体は強皮症患者血清中に特異的に検出される自己抗体であり、厚生省強皮症調査研究班による「強皮症診断の手引き」にも抗セントロメア抗体と並んで必ず行うべき検査として記載されています。抗Scl-70抗体は1975年にTanら1)により報告され、その後対応抗原は真核細胞の核内に存在するトポイソメラーゼⅠ抗体とも呼ばれる酵素であることが明らかとなり2)、現在では抗トポイソメラーゼⅠ抗体とも呼ばれています。

全身性強皮症は、皮膚硬化が躯幹にまでおよぶ広汎型(diffuse scleroderma)と、手指、顔面に限局する限局型(limited scleroderma)に分けられますが、一般に前者では線維化病変と血管病変が強く出現するのに対し、後者では炎症性病変が前面にでる傾向が強く、また抗Scl-70抗体が前者に特異的に現れるのに対し、後者では抗セントロメア抗体が特異的に出現することから、これら自己抗体の測定は病型の分類にも役立っています3)

ステイシア MEBLux™テスト Scl-70は、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)によって血清中の抗Scl-70抗体を検出する試薬です。
認証番号:224AFAMX00098000
Code No. 2340 包装単位 60テスト
測定原理 化学発光酵素免疫測定法(CLEIA) 貯蔵方法 2-8℃
構成品 反応用緩衝液(R1)、Scl-70抗原結合磁性粒子(R2)、酵素標識抗体(R3)
基質液(R5)※別売品/体外診断用医薬品
別売品
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区分 体外診断用医薬品
保険点数 *保険収載品

参考文献
  • Alspaugh MA, Tan EM. Antibodies to cellular antigens in Sjögren’s syndrome. J.Clin Invest. 55, 1067-1073 (1975)
  • Sero JH, et al. High titers of autoantibodies to topoisomerase I(Scl-70) in sera of scleloderma patients. Science. 231, 737-740 (1986)
  • 柏崎禎夫 他: 全身性強皮症の診療. 臨床免疫21 [Suppl.14] 春季特別増刊号「リウマチ科診療のマニュアル」571- 578 (1989)

分野 (測定項目) 自己免疫疾患 ( 抗ENA抗体検査 )