抗ENA（Extractable Nuclear Antigen）抗体^1）の一つである抗RNP抗体は、混合性結合組織病（MCTD）や全身性エリテマトーデス（SLE）などの自己免疫疾患患者の血清中に高い頻度で見い出されます^2）。

MCTDは、1972年にSharpらによって、SLE、全身性強皮症（SSc）、多発性筋炎（PM）の３疾患の臨床症状を部分的にもつ疾患概念として報告されました^3）。本症といわゆる重複症候群との相違に議論はありますが、予後が比較的良好でステロイド薬によく反応する一つの独立した疾患単位として考えられています^4）。厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業 混合性結合組織病に関する研究班による診断基準（2005年改訂版）では、MCTDはSLE、SSc、PMなどにみられる症状や所見が混在し、血清中に抗RNP抗体（抗U1-RNP抗体）が認められる疾患とされ、抗RNP抗体陽性がMCTD診断の必須条件となっています。

ステイシア MEBLux™テスト RNPは、化学発光酵素免疫測定法（CLEIA法）によって血清中の抗RNP抗体を検出する試薬です。