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MESACUP™ DNA-II テスト「ss」

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血清中の抗1本鎖DNA抗体の測定に

抗ssDNA抗体とは

 自己免疫疾患患者血清中には様々な抗核抗体が検出されます。抗核抗体は細胞核成分に対する自己抗体の総称で、そのうちのいくつかは、全身性エリテマトーデス(SLE)、混合性結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群(SS)、全身性強皮症(SSc)などの自己免疫疾患の診断に有用であるとされています。中でも抗DNA抗体は、SLE患者血清中に高頻度、特異的に検出されることから、SLEの診断、治療の指針として利用されてきました。

 抗ssDNA(single stranded DNA)抗体の測定は抗dsDNA抗体と同様、SLEでの臨床的有用性が認められています。特にIgGクラス抗ssDNA抗体がSLEにおいて優位に高値を示すことや、SLE患者における再燃に際しては、IgGクラス抗ssDNA抗体が上昇するため、経時的にIgGクラス抗ssDNA抗体を測定することは、再燃の予知において有用であることが報告されています。このため抗dsDNA抗体の測定と共に、臨床的に重要な検査となっています。

臨床的意義

抗dsDNA抗体
(二重らせんを認識する抗体)
・SLEに特異的であるが、この抗体の出現は極めて稀である
抗ds/ssDNA抗体
(抗dsDNA抗体)
(糖-リン酸主鎖を認識する抗体)
・SLEに特異的
・SLEの活動期に出現する、lgGクラスが特徴的
抗ssDNA抗体
(塩基または塩基配列を認識する抗体)
・SLEの活動期・寛解期に出現
・SLE以外の膠原病でも出現、lgGクラスが優位
・SLE患者で再燃時には、抗ssDNA抗体のみが上昇する例がある
・抗dsDNA抗体陰性のループス腎炎では、補体結合性の抗ssDNA抗体が出現する
・低補体価のSLEで腎症を起こさない患者で抗ssDNA抗体が高い

承認番号:20400AMZ00834000
Code No. 7450 包装単位 96ウェル
測定原理 酵素免疫測定法(ELISA) 貯蔵方法 2-8℃
構成品 ssDNA固相化マイクロカップ、抗ssDNA抗体標準血清1-6、陽性コントロール、陰性コントロール、酵素標識抗体、酵素標準抗体希釈液、反応用緩衝液、洗浄用緩衝液、酵素基質A液、酵素基質B液、反応停止液、酵素標識抗体溶液用ビン、酵素基質液用ビン
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区分 体外診断用医薬品
保険点数 *保険収載品

分野 (測定項目) 自己免疫疾患 ( 抗DNA抗体検査 )