抗核抗体(Antinuclear antibody:ANA)は、細胞の核内に含まれる様々な抗原物質と反応する自己抗体群の総称で、多彩な多臓器障害と免疫異常を特徴とする膠原病患者の血清中に高頻度で検出されます。ANAのうち特定の疾患や病像と相関するものが数多く認められており、診断や治療の指標として極めて有用です。ANAの検査に広く用いられているのは、間接蛍光抗体法です。これは真核細胞の核を、抗原性が損なわれないように固定して患者血清と反応させるため、ほぼあらゆる種類のANAを総合的に検出できます。さらに染色型から対応抗原を推測できるため、ANA検出の第一選択となる重要な基本的検査方法です。また、新しい抗核抗体の発見や、抗原系の解析などにも有用です。
本試薬は、これまで用手法で行われていた染色、画像取込までを全自動で行う
全自動蛍光抗体法分析装置 HELIOSに搭載可能です。
◎ 染色操作、画像取込まで自動化
◎ 操作の煩雑さ、測定者間判定誤差の解消
◎ 染色装置、蛍光顕微鏡、暗室が不要
◎ 高いトレーサビリティ
◎ 取り込んだ画像:履歴管理、退色無、観察容易、教育への有効利用