ステイシア MEBLux™テスト dsDNA

  • 製品概要
  • 製品情報
FAQ

血清中の抗2本鎖DNA抗体の検出に

迅速測定(19分以内)により、診療前検査が可能。 測定範囲が広く、再検数が減少

化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)を原理とするSTACIA®専用試薬
◎ 測定時間は、サンプリングから結果出力まで19分以内

抗dsDNA抗体とは

自己免疫疾患患者の血清中には様々な抗核抗体が検出されます。抗核抗体は細胞核成分に対する自己抗体の総称で、そのうちのいくつかは、全身性エリテマトーデス(Systemic lupus erythematosus:SLE)、混合性結合組織病(Mixed connective tissue disease:MCTD)、シェーグレン症候群(Sjögren’s syndrome:SS)、全身性強皮症(Systemic sclerosis:SSc)などの自己免疫疾患の診断に有用であるとされています。中でも抗DNA抗体は、SLE患者血清中に高頻度、特異的に検出されることから、SLEの診断、治療の指針として利用されてきました。

抗DNA抗体の測定法としては、1990年代前半まではPHA法、間接蛍光抗体法、RIA法などが多く使用されていましたが、近年では、感度、特異性、定量性の面でより優れたELISA法、CLEIA法が普及しています。ステイシアMEBLux™テスト dsDNAは、IgGクラスの抗dsDNA抗体を測定するCLEIA法を用いた体外診断用医薬品です。

抗dsDNA抗体の測定は、診断、治療効果、経過観察に有用です。SLE以外のリウマチ性疾患においても検出されることがありますが、これらの場合には、ほとんど低抗体価であるのに対して、活動期のSLEでは多くの場合、高抗体価を有しています。またSLEの診断が確定される以前からしばしば抗dsDNA抗体価が上昇することや、SLEによる臓器病変であるループス腎炎の病態と強い相関が認められることから、治療方針の決定や疾患活動性のモニタリングに有用とされています。

このように抗dsDNA抗体の測定はSLEの診断に有用であることから、1997年に改定されたアメリカリウマチ学会(American College of Rheumatology)のSLE診断基準のひとつとなっています。

臨床的意義

抗dsDNA抗体
(二重らせんを認識する抗体)
・SLEに特異的であるが、この抗体の出現は極めて稀である
抗ds/ssDNA抗体
(抗dsDNA抗体)
(糖-リン酸主鎖を認識する抗体)
・SLEに特異的
・SLEの活動期に出現する、lgGクラスが特徴的
抗ssDNA抗体
(塩基または塩基配列を認識する抗体)
・SLEの活動期・寛解期に出現
・SLE以外の膠原病でも出現、lgGクラスが優位
・SLE患者で再燃時には、抗ssDNA抗体のみが上昇する例がある
・抗dsDNA抗体陰性のループス腎炎では、補体結合性の抗ssDNA抗体が出現する
・低補体価のSLEで腎症を起こさない患者で抗ssDNA抗体が高い
認証番号:223AFAMX00135000
Code No. 2395 包装単位 100テスト
測定原理 化学発光酵素免疫測定法(CLEIA) 貯蔵方法 2-8℃
構成品 dsDNA抗原結合磁性粒子(R1)、酵素標識抗体(R3)
基質液(R5)※別売品/体外診断用医薬品
別売品
関連製品

区分 体外診断用医薬品
保険点数 *保険収載品

参考文献
  • Ter, Borg E. J. et al. Arthritis Rheum. 1990, vol. 33, no. 5, p. 634-643.
  • Isenberg, D. A. et al. Ann Rheum Dis. 1987, vol. 46, no. 6, p. 448-456.
  • Wold, R. T. et al. Science. 1968, vol. 161, no. 3843, p. 806-807.
  • Smeenk, R. et al. J Immunol. 1982, vol. 128, no. 1, p. 73-78.
  • Smeenk, R. "A comparison of four different anti-DNA assays". Immunoassay Technology. Pal, S. B., ed. Walter de Gruyter, 1986, p. 145-166.
  • 恒川伸二, 他. 臨床病理. 2010, vol. 58, p. 131-138.
  • 株式会社医学生物学研究所. MBL自己免疫レポート. 2011, no. 38.

分野 (測定項目) 自己免疫疾患 ( 抗DNA抗体検査 )