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疾患と検査

 シェーグレン症候群(SS)

シェーグレン症候群(SS)は主として中年女性に好発する涙腺・唾液腺の外分泌機能低下を特徴とする自己免疫疾患です.リンパ球が涙腺・唾液腺に浸潤し,それが外分泌機能低下に深く関わっていると考えられています.
SSは,他の膠原病と合併しない原発性SS(橋本病,原発性胆汁性胆管炎(PBC)を含む)と膠原病の合併がある続発性SSに分類されます.SSは関節リウマチ(RA)の30%以上に合併することが知られています.SLE,MCTD,全身性強皮症等との合併も少なくありません.

臨床的特徴

口腔・目の乾燥,唾液腺・涙腺腫脹,関節症状,
肺・肝・腎・甲状腺・リンパ節などの炎症性病変,
皮膚症状,環状紅斑,レイノー現象

関連自己抗体

自己抗体 抗核抗体
MBL関連製品 CLEIA:ステイシア MEBLux™テスト ANA
IIF法:フルオロ HEPANA‐2 テスト
疾患・病態との関連 -
診断基準 -
自己抗体 抗SS-A抗体
MBL関連製品 CLEIA:ステイシア MEBLux™テスト SS-A
疾患・病態との関連 SSに高率に出現.(他の膠原病でも出現)
診断基準
自己抗体 抗SS-B抗体
MBL関連製品 CLEIA:ステイシア MEBLux™テスト SS-B
疾患・病態との関連 SS特異的.(本抗体が出現する場合には,通常SS-A抗体が併存)
診断基準