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疾患と検査

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)
(アレルギー性肉芽腫性血管炎)

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Eosinophilic granulomatosis with polyangiitis: EGPA)は,しばしば気道を侵す好酸球に富む壊死性肉芽腫性炎症,および主として小型~中型血管を侵す壊死性血管炎で,気管支喘息や好酸球増多症と関連します.糸球体腎炎があるとANCA陽性の頻度が高いとされています.

臨床的特徴

発熱,体重減少, 気管支喘息,消化器症状(腰痛,嘔吐,下血),
皮膚症状(紫斑,皮下出血,有痛性の皮疹),
心症状(心筋炎,心外膜炎,心筋梗塞),
呼吸器症状,
腎臓症状,
神経症状(多発性単神経炎,知覚運動神経障害),
中枢神経症状(脳硬塞,脳出血)

関連自己抗体

自己抗体 MPO-ANCA
MBL関連製品 CLEIA:ステイシア MEBLux™ テスト MPO-ANCA
IIF法:フルオロ ANCA テスト
疾患・病態との関連 EGPAの30-50%に出現 .MPO-ANCA陽性AGAは陰性EGPAに比べて,発症年齢が有意に高く,重篤な腎障害や肺出血の合併頻度が有意に高いという報告がある* .

* 中山 久徳 他, 治療学, 33, 181-185, 1999

診断基準 参考となる検査所見に含まれる