間接蛍光抗体法による抗核抗体写真集

染色型

染色型の混在

ひとりの患者が複数の自己抗体をもっている場合、それぞれの自己抗体に対応する染色型が混在して観察されます。一方の染色型に他の染色型がおおわれ、観察できないことがありますが、定量試験を行うことで混在する染色型の判定が容易になる場合があります。これは、抗体価の低い染色型が消失して、より抗体価の高い染色型が明瞭に観察されるためです。また分裂期細胞の染色を観察することも有用です。
しかし、すべての染色型を決定することは容易ではなく、判定に迷う場合は判別可能な (存在する確率の高い) 染色型から優先して記載します。

Speckled型に染色される自己抗体とHomogeneous型に染色される自己抗体を同時にもつ場合


photo 7
Speckled型

photo 8 
Homogeneous型

photo 9 
Speckled型とHomogeneous型の混在

Speckled型に染色される血清 (photo 7) とHomogeneous型に染色される血清 (photo 8) を等量混合して染色した例 (photo 9) を示す。間期核はSpeckled型に染色されているが、分裂期クロマチンが染色されていることでクロマチン関連タンパク質に対する自己抗体が共存していることがわかる。この場合Speckled型とHomogeneous型の混在と判定する。


抗核抗体(抗セントロメア抗体)と抗細胞質抗体(抗ミトコンドリア抗体)を同時にもつ場合


photo 10
抗セントロメア抗体

photo 11
抗ミトコンドリア抗体

photo 12
核と細胞質にそれぞれの抗体による染色を示す

抗セントロメア抗体 (photo 10) と抗ミトコンドリア抗体 (photo 11) の両者を持つ血清は、核と細胞質にそれぞれの抗体による染色を示す (photo 12)。