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間接蛍光抗体法による抗核抗体写真集

抗細胞質抗体の染色像

細胞骨格関連抗原を認識する自己抗体

細胞骨格はアクチンフィラメント (5〜6 nm径)、中間径フィラメント (約10 nm径)、微小管 (約25 nm径) の3種のタンパク質線維からなります。アクチンフィラメントはアクチンと様々な結合タンパク質から構成されます。中間径フィラメントは細胞特異性があり、上皮細胞であるHEp-2細胞にはサイトケラチンとビメンチンが存在します。チューブリンからなる微小管は分裂装置を構成しています。

抗アクチン抗体


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ラット腎・胃切片の像。腎の血管壁と尿管の基底膜が染色される。また胃の平滑筋層および粘膜筋板が染色される [フルオロ AID-1 テスト (Code. No. 4250)]

染色型 細胞質全域にわたるアクチンフィラメントが染色される。
対応抗原 アクチン (34kD)
確認法 蛍光抗体法ELISA
臨床的意義 AIH
文献 69、70

アクチン結合タンパク質であるトロポミオシンやビンキュリンに対する自己抗体によっても、 抗アクチン抗体様の染色がみられる。【文献1

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抗サイトケラチン抗体


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染色型 細胞質が網目状に染色される (細胞により染色の強弱がある)。また分裂期細胞には顆粒状の染色をみとめる。
対応抗原 サイトケラチン (40〜52kDの中間径フィラメント)
確認法 WB法
臨床的意義 RAで比較的高率に出現するが、他の疾患でも認められる。RF陰性の初期RAに検出されたという報告がある。
文献 71

抗ビメンチン抗体


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ラット腎・胃切片の像
腎の血管壁と胃粘膜が染色されるが、抗アクチン抗体の像とは異なっている [フルオロ AID-1 テスト (Code. No. 4250)]

染色型 細胞質がクモの巣状に染色される。核周辺部がより密集して染色される。
対応抗原 ビメンチン (53kDの中間径フィラメント)
確認法 WB法
臨床的意義 RA、肝疾患など。慢性疲労症候群での出現報告あり。
文献 4872

SLE: 全身性エリテマトーデス, SSc: 全身性強皮症, MCTD: 混合性結合組織病, SS: シェーグレン症候群, 
PM/DM: 多発性筋炎/皮膚筋炎, RA: 関節リウマチ, PBC: 原発性胆汁性肝硬変, AIH: 自己免疫性肝炎